昨年のUAEダービーに続き2年連続のドバイ遠征を敢行する。UAEダービーではエピカリスとともに集団をリードする積極的なレースを展開したものの、今となっては1900mの距離が長すぎたこともあり、12着と完敗に終わった。ただ、大外16番枠からでなければハナも切れたであろうほどスピードの乗りは良く、メイダン競馬場のダートコースにはスムーズに対応できた感がある。前走の播磨ステークス（1600万下）を含め、散発的にゲートで後手に回る課題があるだけに、馬場の感触を確認できているのは一つの安心材料。今回の1600mは守備範囲でもあり、昨年以上の着順を期待するのは半ば当然か。

鍵となるのはやはりスタートで、前走は内枠で2馬身ほど出遅れたうえ、砂を被って戦意喪失。鞍上の叱咤激励も及ばず早々に後退し、13着に沈んでいる。昨年のドバイ遠征前までは、スピード全開で他馬を蹴散らす力勝負で結果を出し、底知れぬ可能性を感じさせていた。

しかし、帰国後は意外なほどに勝ちあぐね、この1年で1勝しか追加できていない。その1勝というのが今回もコンビを組むC.ルメール騎手と挙げたもの。2番手追走から直線を待たず先頭に立ち、2着馬に4馬身差という圧勝劇だった。当時はドバイゴールデンシャヒーンに出走予定のマテラスカイを10馬身余りちぎっており、自分の型に持ち込みさえすれば勝利を期待できる。

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