明け4歳を迎えるとともに頭角を現しはじめた新星が、連勝の勢いを持って最高峰にチャレンジする。マテラスカイは前走まで通算16戦を経験。2歳の9月から3歳の12月までは芝での1戦を含む13戦2勝、2着2回という戦績に過ぎなかった。しかし、4歳を迎えた今年1月から前走まで3戦2勝、2着1回と飛躍的に安定感を増し、一気のオープン入りを果たしている。この2戦は武豊騎手とコンビを組んで1000万下、1600万下と2連勝を飾ったが、それには名手のエスコートはもちろん、マテラスカイ自身の地力強化があったことも見逃せない。

3歳3月までにあげた2勝は、ともにダート1200mで中団付近からの差し切り。今となっては距離が長い1600mではハナを切ることもあったが、1400m以下では好位や中団に控えるのが型となっていた。ところが、3歳の秋を迎えた頃から先行力がつきはじめ、明け4歳の今季3戦はいずれも1200mで楽にハナを切るまでに力をつけた。前走に至っては5馬身差の圧勝を収めるなど、目下の充実は明らかだ。

マテラスカイの競馬データ