三度目の正直を実らせてドバイゴールデンシャヒーン制覇なるか。昨年はマテラスカイらとの激しい先行争いから直線で抜け出し、ロイエイチの追い上げもしのいでゴールへあと一歩と迫った所を、マインドユアビスケッツに強襲されてアタマ差の惜敗。2016年もムアラブと壮絶な叩き合いを演じた末にクビ差で大魚を逃している。ここまでG1に3回挑戦して未勝利だが、そのうち2回がドバイでの惜しい2着であり、メイダン競馬場への適性に疑いの余地はない。

今年で7歳を迎えたベテランの割に通算24戦とキャリアは少ない。それというのも、2016年はドバイ遠征後にヒザの骨折が判明して半年ほど休養。復帰して2戦すると、再びヒザを負傷して今度は1年余り実戦から遠ざかるなど、故障がちで順調に使い込めない側面がある。昨年もドバイから帰国初戦のG3を快勝した一方で、またもヒザの靭帯を痛めて目標のBCスプリントを断念した。それから半年余りの休養を経て、今年の1月中旬の復帰戦は4着。続く叩き2戦目の前走は圧勝している。

重賞2勝を含む5連勝で挑戦した2016年、重賞勝ちから始動して3連勝で臨んだ昨年と比較して、今回は臨戦過程に物足りなさを感じさせる。しかし、ヒザに爆弾を抱える身でもあり、フレッシュな状態で本番を迎えられる分だけ、最後のひと押しが効くかもしれない。

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