すでにドバイで一旗揚げているロイエイチとエックスワイジェットに続き、米ダートスプリント戦線から強豪がもう1頭参戦する。インペリアルヒントは2017年のG3ジェネラルジョージステークスでの初制覇から重賞を通算5勝。本国での実績はエックスワイジェットを凌駕している。逃げから差しまで相手なりに立ち回れる自在性があり、アルフレッドG.ヴァンダービルトHは好発から中団に下げての差し切り、ヴォスヴァーグSでは行く馬がいないと見るや主導権を握って逃げ切りと、昨年は全く異なる形でG1連勝を果たしている。どちらも直線は馬なりの圧勝で、スムーズにレースを運んだ際の強さには目を見張るものがある。

その一方で、ロイエイチには昨年、一昨年とBCスプリントで連敗している。一昨年はロイエイチの前から4角先頭の構えで抜け出しを図るも、ゴール前でねじ伏せられ1馬身差の2着。昨年は中団でロイエイチを前に見ながら追撃したものの、突き放されて5馬身差の3着に完敗した。

この遠征に向けては2月16日の条件戦で実戦を挟み、単勝1.2倍の圧倒的人気を集めたが、逃げた勝ち馬を捕まえられずまさかの3着。久々に手綱を取ったA.ガラード騎手によると、勝負所でハミを取らず、レースに集中し切れていなかったという。天敵ロイエイチとの対戦する今回は、闘争心に火をつけられるかが鍵だ。

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