注目馬NOTABLE HORSE

デュードヴァン

デュードヴァン
(Photo by Dubai Racing Club)
性齢 牡4
Declaration Of War
ジェラスキャット
母の父 Tapit
調教師 加藤征弘

ここまで9戦3勝と黒星が先行しているデュードヴァンだが、ダートの1マイルに限れば話は別だ。東京ダート1600mで迎えたデビュー戦では、後のジャパンDダービー馬ダノンファラオを2馬身1/2差の2着に下して完勝。続くカトレア賞でも後のJDダービー2着馬ダイメイコリーダを3着に退けるとともに、ダノンファラオを再び5着に下して無傷の2連勝とした。

5か月の休養から明けた3歳初戦のアーリントンCは芝に対応できなかったが、青竜Sで東京のダート1600mに戻るとダノンファストを抑えて3勝目を手にする。次戦のユニコーンSは5馬身差をつけられて2着に完敗したものの、勝ったカフェファラオは今年のフェブラリーSも制すほどの強豪。青竜Sで3着のタガノビューティーも含めば、ここまでに挙げた相手はすでにオープン入りを果たしており、デュードヴァンが早くから相当な能力を見せていたことが解る。

昨秋以降は4連敗して現在に至っているが、そのうち3戦はダート1800mで喫したもの。得意舞台であるはずの武蔵野Sの惨敗は、3か月ぶりの実戦で気持ちが入りすぎ、いつもの差し・追い込みと異なる先行策が裏目に出た結果で度外視できる。底を見せていないダート1マイルで、L.デットーリ騎手がカトレア賞以来となる手綱を取る今回、どのようなレースを見せてくれるか興味深い。