注目馬NOTABLE HORSE

ピンクカメハメハ

性齢 牡3
リオンディーズ
タバサトウショウ
母の父 ダンシングブレーヴ
調教師 森秀行

前走のサウジダービーで驚きの変わり身を見せた。国内では芝のレース経験しかなく、デビュー戦こそ4馬身差で快勝したものの、2戦目の札幌2歳S、3戦目のサウジアラビアロイヤルCはともに後方2番手でのゴールと完敗。その後もリステッドの萩S、条件戦の秋明菊賞とクラスを落としながら白星には手が届かず、2歳最終戦の中京2歳Sまで相手関係や距離を様々に試しても結果につながらない状態が続いた。

そうして、サウジダービーで大胆な転換に出た。1600mの距離に経験があるだけで、海外遠征はもちろん、ダート戦も初体験だったが、レースでは芝の短距離でも先行できるスピードを遺憾なく発揮。UAE1000ギニーを7馬身差で圧勝してきたソフトウィスパーをマークする一方、後ろからついてきたUAE2000ギニートライアル勝ちのレベルスロマンスを突き放し、残り200mから先頭に立って押し切った。両馬ともゴドルフィンの所有で、UAEダービーの有力候補に挙げられていた素質の持ち主だけに価値ある勝利となった。

また、同馬には宝塚記念などG1を3勝したスイープトウショウの半弟という血統的な魅力もある。3歳世代が初年度のリオンディーズ産駒はダートでの活躍が目立ちはじめており、ピンクカメハメハもダート2戦目でさらなる前進を期待できそうだ。