注目馬NOTABLE HORSE

タケルペガサス

性齢 牡3
ダンカーク
ヒシアルコル
母の父 ダイワメジャー
調教師 加藤征弘

ここまで4戦1勝のタケルペガサスだが、将来性を十分に感じさせる内容を残してきた。4戦はいずれも東京競馬場のダート1600mで、デビュー戦は好位追走から第3コーナーで早くも先頭に並び、直線では200m余りを残して先頭に立つ強気なレース運び。初陣の難しさで最後に差し切られてしまったが、2戦目には序盤の好位からスピードの違いで第3コーナーを前に単騎先頭の形を作ると、終始2馬身ほどのリードから直線はノーステッキで9馬身差を開く圧巻の勝利を飾った。

続くカトレアSもゲートを決めて素早く主導権を握り、2戦目と同様に逃げ切りを狙うも、背後でマークするレモンポップに1馬身半差の完敗。タケルペガサス自身も3着馬を10馬身離しており、これは相手が強かったというほかない。その後は3か月の休養を挟んで前走のヒヤシンスSへ。発馬で後手を踏むと、中団馬群の外から早めに進出する強引な内容となり、最後に伸び切れず4着に終わった。

前2戦の勝ち馬はもちろん、デビュー戦の1着馬もすでに2勝目を手にしている。ここまでは少しずつかみ合わない面があっただけで、この馬もオープン級の素質を見せていると言える。祖母ヒシピナクルは現役時代にローズSを勝ち、その全姉にヒシアマゾン、半姉にはヒシナイルがいる筋の通った血統でもあり、大舞台で潜在能力が引き出されることがあるかもしれない。