クリンチャー
性齢 | 牡4 |
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父 | ディープスカイ |
母 | ザフェイツ |
母の父 | ブライアンズタイム |
調教師 | 宮本博 |
これまで凱旋門賞に挑戦してきた日本調教馬と比較して、G1未勝利で重賞1勝のクリンチャーは実績面で一歩譲らざるを得ない。しかし、G1レース2勝を誇る昨年のサトノダイヤモンドが本番ともども道悪に足元をすくわれたように、大きく環境が異なる海外で結果を残すためには、過去の勝ち鞍だけで測れない要素があるのも事実だろう。
クリンチャーの補強要素を挙げるとするなら、経験値の高さがそれになる。昨年の菊花賞では例外的な不良馬場をこなして勝利へあと一歩の2着。走破時計の3分19秒2は、200m長い今年4月の天皇賞・春で自身が記録した3分16秒3よりも3秒近く遅かった。力を要す欧州の芝に対する適応力は期待できそうだ。
昨年は日本馬2頭を含めて6頭の少頭数によって争われたフォワ賞。今年は最終的に何頭立てになるか定かではないものの、昨年3着からBCターフ制覇などでブレークしたタリスマニックは、休養明けの前走G3勝ちからフォワ賞に出走表明しており、クリンチャーとすれば願ってもない力試しの相手となるだろう。ひと叩きした地元の実績馬を遠征初戦で相手にするのは楽ではないが、まずはゴドルフィンの青い勝負服を目標に、凱旋門賞に向けてその名の通りの“決定打”となる武器を探し当ててほしい。
クリンチャーの競馬データ