リスグラシュー
性齢 | 牝5 |
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父 | ハーツクライ |
母 | リリサイド |
母の父 | American Post |
調教師 | 矢作芳人 |
父ハーツクライから受け継いだ成長力のなせる業か、リスグラシューの4歳秋を迎えてからの充実ぶりには目を見張るものがある。もともと堅実駆けのタイプではあったが、エリザベス女王杯でのG1初制覇をはじめ、昨秋以降に見せている走りはインパクト十分だ。
G1連勝を狙った香港ヴァーズでは、2番手から抜け出したエグザルタントを後方から追い上げ、一度かわした所を差し返されてのクビ差2着。このレースで歴史的に良績の少ない地元馬がスローペースを味方につけたうえ、リスグラシューより先に動くはずだった中団の有力馬たちが接触して仕掛け遅れるなど、少しずつ歯車がかみ合わずに惜敗したが、3歳時には結果を出せなかった2200m以上で、続けて好走できたのは成長の証だろう。
前走の金鯱賞ではダノンプレミアムに及ばず2着も、直線の坂では差し切るかの脚勢。遠征帰り初戦、かつ、この遠征を控えた身でありながら、次戦で大阪杯を勝つアルアインら並み居る牡馬たちが霞んで見える力強い末脚を披露した。香港ヴァーズと金鯱賞で国内外の一線級牡馬たちと互角以上に渡り合った目下の勢いだけでも頼もしいが、それに加えて今回は日本で大ブレークしたばかりのO.マーフィー騎手とのコンビも決定。今まさに、機は熟した状態だろう。
リスグラシューの競馬データ