香港中・長距離界の新エース襲名へ、エグザルタントが負けられない戦いに臨む。昨年の今ごろは香港クラシックマイル4着、香港クラシックカップ2着、そして香港ダービー3着と4歳三冠戦で一歩及ばなかったが、距離を延ばしたG3クイーンマザーメモリアルカップを6馬身差で圧勝し重賞初制覇。続くG1チャンピオンズ＆チャターカップでもパキスタンスターの2着に逃げ粘り、存在感をアピールした。

今季は距離不足の1600mから始動すると、徐々に距離を延ばして4戦目に香港ヴァーズを迎え、番手抜け出しの競馬でリスグラシューの猛追をしのぎG1初制覇。地元勢として史上3頭目の快挙を成し遂げてトップホースの仲間入りを果たした。次戦のG3センテナリーヴァーズでは1800mにも対応し、シャティン競馬場のトラックレコードに0秒27差と迫る1分45秒68で快勝。従来のレコードは斤量52kgで記録されたものだが、エグザルタントは60kgを負担していた。

そして、前走の香港ゴールドカップではスローペースの後方から第3コーナーで一気に仕掛けて押し切り、2017年クイーンエリザベス2世カップのネオリアリズムを彷彿とさせる内容で完勝を収めている。グロリアスフォーエバーやタイムワープといった香港カップの上位馬など地元一線級を一蹴しており、ここで連勝となれば覇権は不動のものとなる。

エグザルタントの競馬データ