昨年は直前のG2ジョッキークラブマイルで初の国際重賞を制し、その勢いで香港マイルも突破した。今回はディフェンディングチャンピオンの立場だが、香港マイル以降は白星に見放されており、連覇と同時に真価も問われる一戦となる。

ただ、未勝利とはいえ5月のG1チャンピオンズマイルでクビ差の2着に好走し、初の海外遠征となった次戦の安田記念でも日本独特のハイペースに対応し、掲示板にあと一歩（6着）の見せ場を作った。前走のジョッキークラブマイルを含む最近2走は1番人気と地元での評価も依然として高く、やはり侮ってはいけない存在だ。

また、サトノアラジンとは3回対戦しており、2015年の香港カップと昨年の香港マイルで先着。安田記念では敗れ、お互いのホームで意地を見せ合ってきた関係にある。ただし、安田記念のビューティーオンリーは前年10月からほぼ月1走ペースで使われ、9戦目のシーズン最終戦。それでも、叩き2戦目で万全の状態だったサトノアラジンに0秒3差しか離されていない。今回は両馬とも休み明け4戦目のうえ、舞台をシャティンへ移すことも考え合わせれば、サトノアラジンにとっては当面のライバルという以上に厄介な相手となるだろう。

ビューティーオンリーの競馬データ