その名の通り、花盛りの時を迎えようとしている。シーズンズブルームは前哨戦のG2ジョッキークラブマイルで重賞初制覇を飾ったばかりだが、ここまでの戦績から順調に素質を開花させてきた経緯が見て取れる。昨季は香港4歳三冠戦に皆勤。史上初の三冠を達成したラッパードラゴンには歯が立たなかったものの、初戦の香港クラシックマイル（1600m）で2馬身差の2着、二冠目の香港クラシックカップ（1800m）で3馬身差の3着、そして最後の香港ダービー（2000m）では3馬身3/4差の4着と堂々の結果を残し、世代上位の実力の持ち主であることを証明した。

三冠戦後にラッパードラゴンはG2でビューティーオンリーを一蹴。二冠目の2着馬パキスタンスターもG1クイーンエリザベス2世カップでネオリアリズムに肉薄して世代レベルの高さを示す一方、シーズンズブルームは条件戦から仕切り直し、今季2戦目のG3セレブレーションカップで重賞に初挑戦した。

レースでは同世代のビューティージェネレーションに逃げ切りを許したが、約3.6kg （8ポンド）も重いハンデを負担していた。続く前走のJCマイルでは昨年の香港マイルでワンツーのビューティーオンリーとヘレンパラゴンをまとめて差し切り、1番人気（タイ）に応えている。三冠戦を争ったライバルたちとの実力比較からも、本番で主役を担えるだけの力量を備えているのは間違いない。

シーズンズブルームの競馬データ