香港マイル

Hong Kong Mile

2017/12/10(日)16時50分発走 ※発走日時は日本時間

シャティン競馬場

見どころ

日本から香港マイルに単騎参戦するサトノアラジン。
日本から香港マイルに単騎参戦するサトノアラジン。

サトノアラジンに強力な援軍、新たな一面見せ香港マイル制覇も

最近10年で9勝を挙げるなど、圧倒的な戦績を誇る地元の香港勢が今年も強力なメンバーをそろえてきた。日本からは昨年7着の雪辱を期してサトノアラジンが単騎参戦する。

香港勢は昨年の上位4頭が健在で、これにトライアルを制した新興勢力のシーズンズブルームも加わるなど、戦力は前年に勝るとも劣らない布陣。7着に敗れたサトノアラジンが大勢を覆すのはなかなか難しい印象も受ける。

ただ、昨年のサトノアラジンは最後方から大外一気の直線勝負を狙った末の7着。末脚が身上のタイプとはいえ、相手関係が判りにくい国際レースで決めるには難しい戦法だった。長く脚を使って直線もよく差を詰めてきたものの、さすがに疲れが出たのかゴール前でささり、立て直すロスもあって勝機を逸している。

それでも、優勝したビューティーオンリーから2馬身1/4差しか後れておらず、乗り方ひとつで勝ち負けに持ち込める可能性はある。それを実現できるかもしれないのが、新たにコンビを組むことになったH.ボウマン騎手だ。

ボウマン騎手といえば最強牝馬ウィンクスの主戦として有名だが、今年は11月26日のジャパンカップでシュヴァルグラン、春のチェアマンズスプリントプライズではラッキーバブルズをG1初制覇に導いている。サトノアラジンと同様に後方からの大外一気で取りこぼしてきたラッキーバブルズを、好位差しに転換して勝ち切った騎乗はとりわけ鮮烈。この大一番でサトノアラジンを如何に操るか興味深い。

香港勢は昨年の優勝馬ビューティーオンリーと2着馬ヘレンパラゴンが健在。同3着のジョイフルトリニティは今季の2戦とも10着以下と振るわず、4着のコンテントメントは春にG1香港チャンピオンズマイルを制したものの、当時は圧倒的1番人気のラッパードラゴンの競走中止もあってノーマークの逃げがはまった。近走からは衰えも見え、この2頭なら新たに台頭してきたシーズンズブルームが怖い。今回がG1初挑戦になるが、前哨戦でビューティーオンリーやヘレンパラゴンをねじ伏せた最大の注目株だ。

その他の外国勢ではA.オブライエン調教師が送り込むランカスターボンバーローリーポーリー。3歳馬ながら海外遠征の経験が豊富でG1実績も十分にあり、上位争いを演じられるだけの素地がある。