キセキ
性齢 | 牡3 |
---|---|
父 | ルーラーシップ |
母 | ブリッツフィナーレ |
母の父 | ディープインパクト |
調教師 | 角居勝彦 |
もし、キセキが香港ヴァーズに勝てば、香港競馬における日本調教馬初の父子制覇となる。キセキの父ルーラーシップは2012年のクイーンエリザベス2世カップを圧勝して悲願のG1制覇。期待の超良血馬が唯一となる勲章を手にして種牡馬入りし、その血を継ぐ最初の世代からキセキが誕生した。父子とも角居勝彦調教師に育てられているのは共通点だが、父が5歳春、6度目の挑戦でG1初制覇だったのに対し、キセキは3歳秋の初挑戦で結果を出した。それもクラシックなのだから、スケールは父以上かもしれない。
また、ルーラーシップは初制覇までG1で4着が最高だったが、香港から帰国後のG1では4戦連続の3着以内とステップアップした。キセキは7月の500万下勝ちから菊花賞馬に上り詰めており、着実な成長曲線を描いているのも頼もしい。その菊花賞は稀に見る極悪馬場で争われる消耗戦となった。そうした状況で大外から2馬身突き抜けた持久力と精神力は一流馬の証だろう。
今回は重賞で古馬と初対戦となるだけでなく、世界の一流馬が相手となるだけに胸を借りる立場だが、互角の勝負を演じることができれば来季の展望も無限に広がる。それだけの夢を見させてくれる器だろう。
キセキの競馬データ関連動画