出走権利を争う「Road to The Kentucky Derby」では137.5点で2位、レース当日も上位人気になると見られているのがオマハビーチだ。通算7戦3勝の戦績は数字の上で物足りない印象を受けるものの、デビューから3戦は芝のレースで喫した黒星。年明け1月にダートへ転換すると、2戦目のダート7ハロン戦を9馬身差で圧勝し、5戦目にして初白星を手にした。

これで弾みがつき、分割開催となったレベルステークスG2（Div.2）では、2歳王者ゲームウィナーの追撃をハナ差しのいで重賞初挑戦、初制覇。さらに前走のアーカンソーダービーでもレベルS（Div.1）の2着馬インプロバブルをねじ伏せ、重賞連勝でG1初制覇を飾った。これと同時にレベルSでインプロバブルにクビ差勝ちのロングレンジトディもまとめて負かしており、事実上、分割の2レースを平定した格好になっている。

血統は超一流で、半姉テイクチャージブランディはブリーダーズカップジュベナイルフィリーズなど2歳G1を2勝、全兄カレッジアンダーファイアは愛2歳G1フェニックスステークスでカラヴァッジオの2着と、兄姉は仕上がり早く活躍した。また、テイクチャージインディ（フロリダダービー勝ち。ロングレンジトディの父）、ウィルテイクチャージ（トラヴァーズステークスなどG1レース2勝）と、母の弟たちも種牡馬として活躍している。素質に実績が追いつき、これ以上ないタイミングで勝負の時を迎えたといえるだろう。

オマハビーチの競馬データ