メイダン競馬場のダート1200mで行われるドバイゴールデンシャヒーン。現在のダート開催に変更された2015年以降の近3年のデータから過去の傾向を探っていく。

　表1は近3年の上位3着以内馬の調教国。15年はアメリカのシークレットサークルが勝利して2・3着に香港勢が好走したものの、一昨年・昨年はアメリカ勢と地元UAE勢で上位を独占している。

　勝ち馬にかぎっても、ドバイワールドカップと同じようにアメリカ勢が昨年のマインドユアビスケッツら2勝とダート大国の強さを見せている。UAE勢は一昨年のムアラブが優勝。近2年は3着以内に2頭ずつ入る躍進を見せている。

　表2は年齢別成績。ゴールデンシャヒーンはセン馬の出走が多く、その中でもセン馬7歳が一昨年のムアラブが勝利し、複勝率40％と高い。昨年は3着モラウィジが該当しており、近3年で毎年1頭は好走馬が出ている。7歳と高齢とはいえ、注意しておきたい。

　セン馬4歳も昨年2着のコミカスら2着2回で、連対率100％と好相性。セン馬では4歳、7歳の活躍が目立つ。

　牡馬では4歳馬が昨年のマインドユアビスケッツ、6歳馬が15年シークレットサークルがそれぞれ勝利している。

　表3は3着以内馬の前走レース成績。15年は米・パロスヴェルデスS組のシークレットサークルが勝利したものの、近2年の前哨戦は明確な傾向が見られる。

　UAE・マハブアルシマール組か米・ガルフストリームパークスプリントS組が6頭中5頭までを占めており、重要なステップレースとなっている。今年もこの2つのレースで使われた馬に注目だ。

　なお、3着以内馬9頭中7頭が前走で連対を果たしており、前走大敗から巻き返したのは15年3着リッチタペストリーのみ。前走連対馬もチェックしておきたい。

　表4は近3年のゲート番別成績。勝ち馬では一昨年のムアラブら真ん中寄りの5～8番に入った馬が2勝しているが、連対率・複勝率では外寄りの9番以降の馬が最も高い。

　昨年は大外14番に入ったマインドユアビスケッツが1着、2着にも13番コミカスが好走。毎年1頭は9番以降の馬が入っている。なお、内寄りの1～4番に入った馬の連対率が最も低かった。