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【クイーンエリザベス2世C】過去10年の傾向 2年ぶりに日本馬の優勝なるか?

2019年04月25日 15:00

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 2009年以降の過去10年で日本馬が12年ルーラーシップ、一昨年のネオリアリズムと2勝しているクイーンエリザベス2世カップ。2年ぶりの日本馬優勝なるか、また馬券での狙いどころを探っていく。

 表1は人気別成績。1番人気馬は14年デザインズオンロームら2勝で連対率は30%と低めだが、複勝率はトップの60%。2番人気馬が一昨年のネオリアリズムら最多の4勝をあげており、勝率・連対率はトップだ。

 以下、4、5番人気馬が1勝ずつ、6~9番人気馬で2勝をあげている。JRAでの発売があった近2年の人気順では一昨年は2→3→1番人気、昨年は5→7→6番人気での決着となっている。少頭数でも伏兵馬の激走に注意。実際に6~9番人気から3着以内に8頭も入っており、人気薄でもマークしておきたい。

 表2はゲート番別成績。年によって8~14頭と出走数は変わるものの、勝ち馬7頭が中央寄りの5~8番ゲートから出ている。特に8番ゲートは15年ブレイジングスピードら最多の3勝をあげており、連対率、複勝率40%と好調だ。また、内の1~3番ゲートはいずれも複勝率40%と高い。

 なお、10番ゲートからは3着以内馬が出ておらず、大外のゲート番に入った馬は【0・1・0・9】とやや苦戦傾向にある。

 表3は性別での成績。海外馬で多いセン馬が昨年のパキスタンスターら大半の8勝をあげ、複勝率は30%を超えている。昨年は上位3着までを独占し、毎年1頭は3着以内に入っている。

 牡馬の2勝は12年ルーラーシップ、一昨年のネオリアリズムとともに日本馬による勝利だった。連対率ではセン馬に大きく水を開けられている。なお、牝馬は出走数が少なく、3着以内馬が出ていない。

 表4は前走レース別成績。表の上部は地元香港を含めた海外のレース、下部は日本のレースを記載している。香港4歳クラシックシリーズ最終戦の香港ダービー組が16年ワーザーら最多の3勝をあげている。この組の勝ち馬3頭はいずれも前走の香港ダービーを勝利し、3着以内馬7頭はすべて前走で3着以内に入っていた。

 チェアマンズトロフィー組は昨年のパキスタンスターら2勝。近3年は毎年1頭ずつ3着以内に入っている。同じく2勝のプレミアプレートは16年から6月に移行している。ドバイターフ組からは09年プレスヴィスが勝利。なお、香港ゴールドカップ組は勝ち馬こそ出ていないものの、2着が3回と多い。

 前走日本のレースでは中山記念組から一昨年のネオリアリズム、日経賞組から12年ルーラーシップがそれぞれ勝利している。なお、13年3着エイシンフラッシュ、15年2着ステファノスも含めた3着以内に好走した日本馬4頭はいずれも前走で3着以内に入っていた

 最後に表5は過去10年の日本馬の成績一覧。のべ12頭が出走し、【2・1・1・8】で勝率16.7%・連対率25.0%・複勝率33.3%

 この中で前走中山記念組は15年2着ステファノス、一昨年ネオリアリズム1着と健闘が目立つ。今年は同組から優勝馬のウインブライトが出走を予定している。また、他のレースから駒を進める2頭も、リスグラシューは昨年末の香港ヴァーズで2着、ディアドラも香港カップで2着に入っており、日本馬3頭すべてに勝つチャンスはありそうだ。