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【世界の騎手紹介 Vol.41】ホリー・ドイル

2020年03月26日 15:00

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2019年にイギリスにおける女性のシーズン最多勝記録を更新したホリー・ドイル騎手は1996年10月11日、イギリス生まれ。父マークは元騎手で、ホリーもポニー競馬で腕を磨いた。

やがて、デイヴィッド・エヴァンス調教師に師事。女性アマチュア騎手限定のレースではあったが、2013年5月にはエヴァンス厩舎のザマングースで初勝利を挙げた。

その後、2013年は3勝、2014年は1勝、2015年は2勝と苦しい時期を過ごしたが、リチャード・ハノン厩舎に移ったことなどもあって2016年に33勝を挙げて上昇気流に乗ると、翌年には落馬骨折のアクシデントがありながらも、ハノン厩舎のビルズドンベスで制したアップアボンフィリーズS(リステッド)を含む59勝を挙げた。

その後、2018年半ばからはアーチー・ワトソン厩舎の主戦的な役割を担っており、この厩舎の所属馬では2018年にフランスのゼダーン賞(リステッド、勝ち馬ザウェザーマン)、2019年にスプリントと(リステッド、勝ち馬ゴージャスヌーラ)で優勝。また2018年には世界中からトップ騎手が集うシャーガーCでも勝ち星を挙げた(ティスマーベラスでシャーガーCスプリントに優勝)。

2019年は前年を上回るハイペースで白星を量産。冒頭でも記したように、2017年にジョセフィン・ゴードン騎手が樹立したイギリスの女性騎手によるシーズン最多勝記録(106勝)を塗り替える116勝をマーク。大きな話題となった。

文:秋山 響(TPC)