メイダン競馬場のダート1200ｍで行われるドバイゴールデンシャヒーン。これまで日本馬による優勝はないものの、一昨年はマテラスカイが2着と好走している。多頭数で挑戦予定の今回初制覇なるか、2015年以降・近5回のデータを中心に分析する。

　表１はJRAで馬券発売が開始された2018年以降・近2回のドバイゴールデンシャヒーン3着以内馬と主な券種の配当。アメリカ調教馬が近2回連勝しており、3着以内馬6頭中5頭と強さを見せている。一昨年は5番人気マテラスカイが2着と好走し、アメリカ勢の一角を崩した。

　人気順では18年は3番人気以内で決まって堅い決着となったが、一昨年はマテラスカイが食い込んだことで3連単1万7740円と1番人気が勝利した割に配当がついている。

　表2は性齢別成績。牡馬では4～6歳馬が各1勝。中でも5歳馬は18年マインドユアビスケッツが勝利し、連対率・複勝率40％と高い。

　セン馬では7歳馬が16年ムアラブ、一昨年のエックスワイジェットと2勝し、複勝率62.5％と非常に高い。また、4歳馬、6歳馬も複勝率60％以上と好成績をおさめている。なお、8歳以上はすべて馬券圏外に敗れている。

　表３は近5回における3着以内馬の前走成績。今回と同じメイダン・ダート1200ｍの前哨戦マハブアルシマール組から16年ムアラブが勝利、2・3着1回ずつ入っている。

　他ではガルフストリームパークスプリントS組が17年マインドユアビスケッツが勝利し、2着1回。パロスヴェルデスS組も15年シークレットサークルが勝利し、3着1回と複数の好走馬を出している。

　なお、15年3着リッチタペストリー、一昨年2着マテラスカイ以外の13頭は前走で4着以内に入っていた。

　最後に表4は2015年以降に出走した日本馬の成績をまとめたもの。3歳で挑んだディオスコリダーは11着。マテラスカイは初年度こそ5着に敗れたが、2度目となった一昨年で2着と前進した。

　今年は3度目となるマテラスカイに加えて、前走リヤドダートスプリントを勝利したコパノキッキング、2走前にカペラSを制しているジャスティン、今年の根岸S勝ち馬レッドルゼルと4頭が出走を予定。ハナに行けるスピードがあるマテラスカイ、好位から進めるジャスティン、差し脚が強烈なコパノキッキング、レッドルゼルと脚質的に幅があるラインナップで、どの馬にも日本馬初制覇のチャンスがありそうだ。