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マラサートの全妹、ジュリアシャイニングがデビュー戦を快勝
プロフィール
ダートを主戦場にする米国馬は、筋骨隆々で迫力ある馬体の馬が多いが、なかでもカーリンの馬体はまさに“重戦車”。レース内容もインパクトが強いものばかりだった。
3歳2月にデビューすると、いきなり2着馬に12馬身以上の大差を付ける圧勝。2戦目のG3レベルS、3戦目のG2アーカンソーダービーでも他を寄せ付けない完勝を収め、たちまち米3冠候補に名乗りを上げた。迎えた2007年のケンタッキーダービーでは、カーリンは前年のBCジュベナイルを圧勝したストリートセンスに次いで2番人気の評価を受けたが、直線で外を回るも伸びきれず。優勝したストリートセンスに8馬身差の3着に終わり、ダービー制覇はならなかった。
続く2冠目プリークネスSでは、カーリンがストリートセンスにリベンジ。最後の直線でストリートセンスが先頭に立ち勝利を掴みかけたところにカーリンが強襲、競り合いをアタマ差制した。同レースのレコードに迫る好タイムでのクラシック制覇だった。3冠最後のベルモントSでは牝馬のラグズトゥリッチズに僅差で敗れて2着。惜しくも2冠はならなかった。
8月に再始動したカーリンは、G1ハスケル招待Sこそ3着に敗れるも、ジョッキークラブゴールドカップ招待を勝利してG1を2勝目。上々の状態で大一番BCクラシックへ駒を進めると、レースでは2着ハードスパンに4馬身半差を付ける圧勝。全米ナンバー1の座に駆け上がるとともに、2007年エクリプス賞で年度代表馬と最優秀3歳牡馬のタイトルを手中に収めた。
米国最強馬の肩書を手にしたカーリンは、次なるターゲットをドバイWCに定め、舞台となるナドアルシバ競馬場の前哨戦から始動。やがてむかえた本番前には不安視する声も聞かれたが、蓋を開けてみればカーリンの強さのみが印象に残るレースとなった。直線でスパートを開始すると一瞬でトップスピードに乗り、最後は2着のアジアティックボーイに7馬身3/4差を付けての圧勝劇。スタンドが一瞬、静まり返るほどの強さを披露した。
米国に戻ったカーリンは、帰国後初戦のG1スティーブンフォスターHを勝利すると、凱旋門賞参戦を検討して芝レース(マンノウォーS)にも出走して2着。凱旋門賞は断念となったが、その後もG1タイトルを2つ追加し、生涯獲得賞金で米国史上初の1000万ドル越えを達成した。連覇を狙ったBCクラシックでは4着に敗れ、このレースを最後に引退となったが、重戦車の如き豪快な走りはいまだに競馬ファンの間で語り継がれている。
生年 | 2004 |
---|---|
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
父 | Smart Strike |
母 | Sherriffs Deputy |
母父 | Deputy Minister |
調教師 | S.アスムッセン |
生産者 | Fares Farm Inc |
馬主 | Stonestreet Stables LLC |
通算成績 | 16戦11勝[11-2-2-1] |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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~1400m | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 100% | 100% | 100% |
1401m~1800m | 4 | 0 | 1 | 0 | 5 | 80% | 80% | 100% |
1801m~2100m | 6 | 0 | 1 | 1 | 8 | 75% | 75% | 88% |
2101m~ | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0% | 100% | 100% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
良馬場 | 9 | 2 | 2 | 1 | 14 | 64% | 79% | 93% |
稍重馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
重馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
不良馬場 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 100% | 100% | 100% |