03/24 16:40
豪州の名馬ロンロが種牡馬引退、ピエロやリンダーマンの父
プロフィール
2歳戦や短距離路線の充実が世界的に知られる豪州競馬界で、1990年代に活躍を見せたのがオクタゴナルだ。
オクタゴナルはデビュー2連勝で早くも重賞を勝ち、4戦目のサイアーズプロデュースSでG1初制覇と、そのキャリアは滑り出しから順風満帆だった。そして、3歳時の大活躍で歴史的な評価を決定づける。デビュー9戦目のコーフィールドギニーで3着に敗れ、初めて連対を外したオクタゴナルだが、次戦のコックスプレートでは年長馬たちを撃破し、3歳馬として11年ぶりの優勝。翌週のヴィクトリアダービーはナッシンライカデインに敗れたが、その後にひと息入れて迎えた秋に破竹の快進撃を見せる。
オクタゴナルは2月の初戦2着からシドニー地区の3歳三冠戦線へ臨むと、カンタベリーギニー(現在のランドウィックギニー)と2週後のローズヒルギニーを連勝し、残すはオーストラリアンダービーのみとした。しかし、驚いたことに翌週のメルセデスクラシックで古馬を撃破してからダービーへの連闘を敢行。ナッシンライカデイン、セイントリー、フィラントらを抑えて、5週でG1レース4勝の離れ業を演じて見事に三冠を達成する。1995/1996シーズンは豪州年度代表馬に輝いた。
ところが、明け4歳はコックスプレートでセイントリーの5着に敗れて連覇を逃し、次戦のマッキノンSでは生涯最悪の9着。春は7戦1勝と不振に陥った。それでも秋に向けて立て直すと、初戦2着から臨んだチッピングノートンSを制し、次戦のオーストラリアンCとメルセデスクラシック ではナッシンライカデインを寄せつけず3連勝。G1レース10勝に到達して豪州の歴代賞金王(当時)に上り詰め、次戦のクイーンエリザベスSで現役生活に幕を閉じた。
種牡馬入りしたオクタゴナルの実績は、初年度産駒のロンロが大活躍。父子で豪州史上初の年度代表馬に輝いた。ロンロは種牡馬としても成功し、王者の血は後世に受け継がれている。
生年 | 1992 |
---|---|
性別 | 牡 |
毛色 | 青鹿毛 |
父 | Zabeel |
母 | Eight Carat |
母父 | Pieces of Eight II |
調教師 | J.ホークス |
生産者 | Mr.P.Hogan, Cambridge Stud |
馬主 | Woodlands Stud Syndicate |
通算成績 | 28戦14勝[14-7-1-6] |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~1400m | 5 | 4 | 0 | 2 | 11 | 45% | 82% | 82% |
1401m~1800m | 2 | 1 | 1 | 1 | 5 | 40% | 60% | 80% |
1801m~2100m | 4 | 1 | 0 | 3 | 8 | 50% | 63% | 63% |
2101m~ | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 75% | 100% | 100% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
良馬場 | 12 | 5 | 1 | 4 | 22 | 55% | 77% | 82% |
稍重馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
重馬場 | 2 | 2 | 0 | 2 | 6 | 33% | 67% | 67% |
不良馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |