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  • アニマルキングダム

    Photo by Getty Images

プロフィール

プロ野球の世界では、大谷翔平選手が投打ともに活躍するいわゆる“二刀流”が大きな注目を浴びているが、競馬界でも芝とダート両方で結果を残す二刀流は存在する。日本でもクロフネ、アグネスデジタルなど芝とダートのG1を勝っている馬は存在するが、アニマルキングダムは芝、ダートに加えてオールウェザー(AW)でも結果を出している“三刀流”だ。

アニマルキングダムは血統的な背景や幼少期の馬格などから、芝での活躍を嘱望されていたが、成長とともに体格も変わりデビューから2戦目までAWのレースに出走。4戦目のG3スパイラルSで重賞制覇を飾ると、次走でこれまで一度も使っていないダートのレース、米国3歳馬の頂点を決めるケンタッキーダービーへ挑戦する。

ダート実績ゼロのアニマルキングダムは単勝11番人気と完全な伏兵扱いだったが、3コーナー手前から鞍上ヴェラスケス騎手が早めにゴーサインを出すと、直線残り100mあたりでついに先頭へ。後続の追走も楽々と振り切り、2着ネーロに2馬身3/4差を付けて快勝。ダートレース初挑戦でケンタッキーダービーを制してみせた。

ダービー後は米三冠を狙いにいったアニマルキングダムだが、プリークネスSは2着、ベルモントSでは他馬との接触などアクシデントが重なって6着と苦杯を舐めた。さらに負の連鎖は続き、骨折が判明して休養を余儀なくされると、復帰後もドバイワールドCに向けての調整中に再び左後脚を骨折。本格的な戦線復帰は4歳秋まで待たねばならなかった。

陣営が復帰戦に選んだのは、芝のBCマイル。これには賛否両論の意見が飛び交ったものの、レースでは追い込んで2着と復活をアピールすることに成功した。5歳になったアニマルキングダムはG1ガルフストリームパークターフH(2着)を経て、前年は骨折で出走断念となったドバイワールドCへ。

2013年のドバイには、前哨戦を勝利したハンターズライト、ドバイでの実績もあるアフリカンストーリー、BCレディーズクラシック連覇のロイヤルデルタなどの実力馬が顔を揃えた。レースでは、これまで後方待機策に徹していたアニマルキングダムだが、今回は積極的に前に行く競馬を展開。4コーナーではすでに先頭が視野に入る位置までポジションを上げ、直線に入るなり一気にスパート。そのまま後続に影さえ踏ませることなく、2着レッドカドーに2馬身差を付けて快勝し、ケンタッキーダービー以来となるG1制覇を果たした。

この後、アニマルキングダムは英国のクイーンアンSに出走。ケンタッキーダービー馬がロイヤルアスコットに参戦したのは77年ぶりのことだったが、調整不足もあってか結果は11着に終わった。このレースを最後に現役引退となったアニマルキングダムだが、全12戦で芝5回、ダート3回、AW4回と馬場を問わず疾走する姿は、新たな可能性と道を提示したと言えるだろう。

基本情報

生年 2008
性別
毛色 栗毛
Leroidesanimaux
Dalicia
母父 Acatenango
調教師 G.モーション
生産者 Team Valor
馬主 Arrowfield, Sheik Mohammed, Team Valor
通算成績 12戦5勝[5-5-0-2]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
2013/06/18 アスコット クイーンアンステークス(G1) 11 J.ヴェラスケス 1600
2013/03/30 メイダン ドバイワールドカップ(G1) 1 J.ロザリオ AW 2000
2013/02/09 ガルフストリームパーク ガルフストリームパークターフハンデキャップ(G1) 2 J.ロザリオ 1800
2012/11/03 サンタアニタパーク ブリーダーズカップマイル(G1) 2 R.ベハラーノ 1600
2012/02/18 ガルフストリームパーク 条件戦 1 R.ベハラーノ 1700
2011/06/11 ベルモントパーク ベルモントステークス(G1) 6 J.ヴェラスケス ダート 2400 不良
2011/05/21 ピムリコ プリークネスステークス(G1) 2 J.ヴェラスケス ダート 1900
2011/05/07 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー(G1) 1 J.ヴェラスケス ダート 2000
2011/03/26 ターフウェイパーク スパイラルステークス(G3) 1 A.ガルシア AW 1800
2011/03/03 ガルフストリームパーク 条件戦 2 R.マラージ 1600
2010/10/23 キーンランド 未勝利戦 1 R.アルバラード AW 1800
2010/09/18 アーリントンパーク 未勝利戦 2 J.アルバラード AW 1700

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
1401m~1800m 3 4 0 1 8 38% 88% 88%
1801m~2100m 2 1 0 0 3 67% 100% 100%
2101m~ 0 0 0 1 1 0% 0% 0%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 5 5 0 1 11 45% 91% 91%
稍重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
不良馬場 0 0 0 1 1 0% 0% 0%