新型コロナウイルスの競馬界への影響

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  • デイラミ

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プロフィール

キャリアアップして周囲のレベルが上がるほど、自身の能力を発揮できる条件も狭まっていくもの。未知の世界に踏み出すことはチャンス以上のリスクを伴うが、年を重ねるごとに距離の壁を克服し、世界最強にまで上り詰めたデイラミは、競馬界において稀有な挑戦者であり王者だった。

2歳最終戦のG1クリテリウムドサンクルー(2000m)で惜敗したデイラミは、3歳になると仏2000ギニーを制してクラシックホースに輝いた。その後は2400m(当時)の仏ダービーに向かわず、セントジェームズパレスSからジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞とマイルG1を3連戦。それぞれ一歩及ばなかったものの、G1戦線で堂々の成績を残して3歳シーズンを終えた。

アガ・カーン殿下の自家生産馬としてデビューし、クラシックのタイトルまで手にしたデイラミの前途は約束されたようなもの。引退して種牡馬になることも可能だったはずだ。しかし、この馬の才能を高く評価していたドバイのモハメド殿下が、現役引退後の返還を条件に所有権の譲渡を受けたことにより、デイラミのキャリアに大きな転機が訪れる。

デイラミは4歳を迎えるとS.ビン・スルール調教師の管理馬となり、モハメド殿下が率いるゴドルフィンの所有馬として心機一転を図った。初戦に選んだのは10ハロンのタタソールズゴールドCで、これに完勝すると、その後にエクリプスS、さらにアメリカへ遠征して11ハロンのマンノウォーSも制覇。中距離G1で3勝を積み上げ、4歳シーズンが終わる頃にはマイラーのイメージから脱却していた。

5歳も現役を続行したデイラミは初戦のドバイワールドカップでダートに初挑戦。結果は5着と不発に終わったものの、欧州に戻ると2戦目のコロネーションCで12ハロン初勝利を挙げ、新たな領域の開拓に成功する。その一戦は序盤のペースが遅すぎたこともあって内容を評価されなかったが、次戦では4歳時に4着と跳ね返されたキングジョージに再挑戦し、5馬身差の圧勝で異論を封じてみせた。

その後、欧州統一を期して日本からエルコンドルパサーも遠征した凱旋門賞に参戦。不良馬場に脚を取られてキャリア最悪の9着に完敗するも、続くBCターフで鮮やかに巻き返し、ゴドルフィン勢に初のBCタイトルをもたらして有終の美を飾った。その年、デイラミは歴代最強クラスのレーティング135を獲得。カルティエ賞年度代表馬に輝いている。

基本情報

生年 1994
性別
毛色 芦毛
Doyoun
Daltawa
母父 Miswaki
調教師 S.ビン・スルール
生産者 His Highness the Aga Khan's Studs S.C.
馬主 ゴドルフィン
通算成績 21戦11勝[11-3-4-3]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
1999/11/06 ガルフストリームパーク ブリーダーズカップターフ(G1) 1 L.デットーリ 2400 稍重
1999/10/03 ロンシャン 凱旋門賞(G1) 9 L.デットーリ 2400 不良
1999/09/11 レパーズタウン アイリッシュチャンピオンステークス(G1) 1 L.デットーリ 2000
1999/07/24 アスコット キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(G1) 1 L.デットーリ 2400
1999/06/04 エプソム コロネーションカップ(G1) 1 L.デットーリ 2410 稍重
1999/05/23 カラ タタソールズゴールドカップ(G1) 2 L.デットーリ 2100
1999/03/28 ナドアルシバ ドバイワールドカップ(G1) 5 J.ヴェラスケス ダート 2000
1998/10/17 ニューマーケット 英チャンピオンステークス(G1) 3 L.デットーリ 2000
1998/09/12 ベルモントパーク マンノウォーステークス(G1) 1 J.ベイリー 2200
1998/07/25 アスコット キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(G1) 4 M.キネーン 2400
1998/07/04 サンダウン エクリプスステークス(G1) 1 L.デットーリ 2010
1998/06/16 アスコット プリンスオブウェールズステークス(G2) 3 L.デットーリ 2000 稍重
1998/05/24 カラ タタソールズゴールドカップ(G2) 1 L.デットーリ 2100
1997/09/07 ロンシャン ムーランドロンシャン賞(G1) 3 G.モッセ 1600
1997/08/17 ドーヴィル ジャックルマロワ賞(G1) 2 G.モッセ 1600
1997/06/17 アスコット セントジェームズパレスステークス(G1) 3 G.モッセ 1600
1997/05/11 ロンシャン 仏2000ギニー(G1) 1 G.モッセ 1600
1997/04/20 ロンシャン フォンテンブロー賞(G3) 1 G.モッセ 1600
1996/11/02 サンクルー クリテリウムドサンクルー(G1) 2 G.モッセ 2000
1996/10/07 エヴリ ヘロド賞(L) 1 G.モッセ 1600
1996/09/19 ロンシャン 条件戦 1 G.モッセ 1600 稍重

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
1401m~1800m 4 1 2 0 7 57% 71% 100%
1801m~2100m 3 2 2 1 8 38% 63% 88%
2101m~ 4 0 0 2 6 67% 67% 67%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 6 2 3 2 13 46% 62% 85%
稍重馬場 3 0 1 0 4 75% 75% 100%
重馬場 2 1 0 0 3 67% 100% 100%
不良馬場 0 0 0 1 1 0% 0% 0%