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かつての障害名手、ケンプトン競馬場の閉鎖は「有害」

2017年01月12日 10:55

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 宅地開発のため突然の閉鎖計画が浮上したケンプトン競馬場について、最大の呼び物であるキングジョージ6世チェイスを通算4勝したサイモン・シャーウッド元騎手は「競馬界にとって有害」と懸念している。

 キングジョージ6世チェイスはサンダウン競馬場での移設開催案が示されているが、両競馬場の異なる特性によって魅力を失う側面があるという。「いかなるコースが無くなることも競馬界には悪影響だが、歴史や由緒ある競馬場ならなおさらだ。ケンプトンは平地よりも障害コースとして知られているし、もし閉鎖計画から競馬場を守る手立てがあるなら、何物をも支持するよ」と危機感を露わにするシャーウッド氏。

「サンダウンは素晴らしい競馬場だが、キングジョージが移設されるなら悲しいよ。ケンプトンはスピードを問われるのに対して、サンダウンはスタミナだからね。同じ3マイルでも、勝つのは全く異なる(適性の)馬なんだ」と主張する。

 それに反して、ケンプトン競馬場を所有するジョッキークラブ最高責任者は「キングジョージをサンダウンに移すだけでなく、あらゆる呼び物の開催を全国規模で検討することによって、プログラムの魅力を増進できると考えています。我々にとって障害戦線は不可欠であり、魅力が弱まると感じたなら、このようにはしていなかったでしょう」と、計画の実行に前向きな姿勢を示している。