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G1牝馬ケマーが重賞未勝利馬に不覚、今季初戦のG3で金星配給

2017年05月14日 16:45

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 昨年のコロネーションステークスとロートシルト賞でG1を2勝したケマーが、現地13日にリングフィールド競馬場の英G3チャートウェルフィリーズステークス(3歳以上牝馬、芝7ハロン)で始動。単勝元返しの圧倒的人気を集めるも、2着に敗れる波乱となった。

 2馬身1/4差で優勝したミックスアンドミングルは重賞初制覇。ケマーは馬群の中から抜け出すタイミングが遅れ、外ラチ沿いからスムーズに加速したミックスアンドミングルを捕らえきれなかった。

 大本命撃破の立役者となったR.ムーア騎手は「(前走の)ニューマーケットでいい勝ち方をしていたし、このレースにピッタリではないかと見ていたんだ。1番人気の馬は明らかに格上だったけど、彼女(ミックスアンドミングル)に事が上手く運んだね」と、同騎手らしい控え目な表現でパートナーを称賛した。

 一方、C.ウォール調教師は「ライアン(ムーア騎手)が巧く乗ってくれた。馬場に湿り気がある時は、これまでも外側が好成績だから、スタンド側のラチ沿いで脚を溜めようと話し合っていたんだ」と秘策的中に口も滑らかだった。

 思わぬ敗戦を喫したケマーのJC.ルジェ調教師は「負けた時はいつもガッカリするもの。でも初戦としては良かったよ。彼女には距離も少し短かったかもしれない。残り2ハロンで挟まれて、挽回が厳しくなったしね。いいレッスンになったと思うよ」と振り返り、次戦以降については具体的には何も決めていないとしている。