現地27日、凱旋門賞を今週末に控えたサトノダイヤモンドとサトノノブレスが、エーグル調教場の芝で追い切りを行った。以下、追い切り後に行われた池江泰寿調教師の記者会見コメント。

――今日の追い切りには満足されていますか？（現地記者）

「そうですね」

――追い切りの具体的な指示は？

「サトノノブレスの3馬身後ろからサトノダイヤモンドがスタートして、ラスト300mから馬体を併せ、最後の200mで加速していくという形です。距離は7ハロン（1400m）です」

――馬場に関しては特に気にされていると思うが？（現地記者）

「今日の（エーグル調教場の）馬場が3.5ですから、レースは午後なので朝露は乾いていると思いますが、レース当日にこれ以上悪くなったら厳しいでしょうね」

――フォワ賞の課題はクリアできたか？（現地記者）

「フォワ賞の時はとにかく息づかいが良くなかったです。対策が100％当たっているかは分からないですが、息づかいは良くなったと思います」

――フォワ賞での外傷は準備段階に影響があったか？（現地記者）

「外傷に関してはまったく問題ありません。2日後には治っていました。それよりも後ろから乗っ掛けられたことによるトラウマの方が心配ですね」

――過去にサトノダイヤモンドのキャリアで息づかいが気になったことは？ また具体的な対応策とは？

「今まで気になったことはなかったです。フォワ賞後に原因を調べるため、内視鏡の検査を行いました。それから矯正バンドを使用したりと対策を練って、かなり改善されたと思います」

――今年は強敵が揃っていると思うが、レースに関しては？（現地記者）

「調教師としての仕事は馬のコンディションを整えることだと思っていますし、私自身はそこに集中しています。レースに関して騎手に何か指示することは、日本でもほぼないです」

――シャンティイ競馬場の特殊なコース形状への適応は？（現地記者）

「フラットな馬場の方が良いとは思いますが、そういう競馬場だと分かっていますから」

――レコード決着だった天皇賞（春）のダメージは残っているか？（現地記者）

「影響が残っている馬はいっぱいいたと思いますが、サトノダイヤモンドは元気でした」

――サトノノブレスに関して状態はどうか？

「重馬場が苦手な馬ですが、今日の追い切りでも1馬身ほどしか負けなかったですし、最後まで頑張っていました」