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サクソンウォリアーも? エネイブル不在で恩恵を被る有力馬たち

2018年05月08日 11:40

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 昨年のカルティエ賞年度代表馬に選出されたエネイブルが故障のため最短でも8月まで戦線離脱となった。凱旋門賞などG1を5連勝した名牝の不在は各方面へ影響を及ぼすこと必至だが、それによって恩恵を被るであろう5頭をピックアップしてみた。

■クラックスマン(J.ゴスデン厩舎)
 エネイブルと同厩である昨年の欧州最優秀3歳牡馬はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで対戦する可能性が高かったが、少なくとも両馬の激突は10月の凱旋門賞までお預けとなった。キングジョージでは1番人気になること確実で、主戦のL.デットーリ騎手も凱旋門賞までは手放さずに済む。

■クリフスオブモハー(A.オブライエン厩舎)
 昨年の英ダービー2着だったクリフスオブモハーは今年2戦目だった現地7日の英G2ムーアズブリッジステークスを勝利。この後はタタソールズゴールドカップかコロネーションカップへ向かう予定だが、両レースはエネイブルが出走する可能性のあるレースだった。なお同厩で昨年の愛ダービー馬カプリの故障も、クリフスオブモハーには追い風となる。

■ラーティダー(J.ゴスデン厩舎)
 2戦2勝とはいえまだ準重賞を勝ったばかりの3歳牝馬について語るのは時期尚早かもしれない。だがエネイブルとて昨年のこの時期はまだ準重賞を勝ったに過ぎなかった。父ドバウィ、母ダーレミの良血馬であるラーティダーは英オークスの有力候補と見なされており、夏にはヨークシャーオークスなどの牝馬路線でエネイブルと顔を合わせる可能性がある。

■デフォー(R.ヴァリアン厩舎)
 昨年の英セントレジャーでは大崩れしたものの、今年は長距離重賞を2連勝。G1初制覇が待たれるデフォーにとって、強敵の不在は好都合だ。

■サクソンウォリアー(A.オブライエン厩舎)
 英2000ギニーを勝ったサクソンウォリアーが英ダービーをも制して世代最強となった場合、次の目標は英セントレジャーでの三冠達成になる可能性が高かった。だがエネイブル不在となれば、3歳馬が斤量面で有利なキングジョージへ矛先を変える可能性は十分にある。