愛オークスとヨークシャーオークスの両G1を制し、凱旋門賞（現地10月7日、パリロンシャン競馬場）の有力馬と目されている3歳牝馬シーオブクラス。しかし、管理するW.ハガス調教師は、実際に出走するかどうかは馬場コンディション次第だとの見方を示した。

　シーオブクラスが凱旋門賞へ出走するためには、レース4日前までに12万ユーロの追加登録料を支払わなければならない。ハガス調教師は馬場が向かないようならば凱旋門賞を回避することにためらいはない、と断言している。

「凱旋門賞の前に走ることはないと思う。ヴェルメイユ賞（現地9月16日、パリロンシャン競馬場）に登録はしているが、出したいとは思わない」と前置きしたハガス師は、「万事オーケーなら凱旋門賞へ追加登録するだろうが、馬場についてはよく考えたい。長年の経験から、馬場が乾いた状態を保つとは信じられない」とコメント。

「もし凱旋門賞当日の馬場が速いコンディションならば、シーオブクラスは出走するだろう。高速馬場とソフトな馬場の両方をこなせる馬は非常に少ない。シーオブクラスもそうではないと感じている」と、緩い馬場への対応力に不安を感じていることを認めている。