現地7日に仏パリロンシャン競馬場にてG1凱旋門賞（芝2400m）が行われ、日本からクリンチャー（牡4歳、宮本博厩舎）が参戦する。最終追い切り後、レースで騎乗予定の武豊騎手が報道陣にコメントした。

「クリンチャーは前半が遅くてラストが速いレースはあまり得意ではないので、フォワ賞（6着）の時は他に誰も行きたくない雰囲気だったから、自分で先手を取ろうと思って行きました。この馬はレースを使った方が良くなるタイプなので、フォワ賞の結果は仕方がないと思います。日本でも小さいレースで負けたり、ビッグレースで好走したり、いつ走るか分からないタイプですから。

本番の作戦はまだ決めていませんが、なるべく前のポジションは取りたいですね。あとは他の馬がどういう戦法を取るかですよね。できれば雨が降った方がチャンスはあると思っています。スタミナがある馬なので、ある程度速いペースになって先行する方が向いていると思いますし、枠順は内側の方が良いと思います。過去、凱旋門賞にトライしてきた馬に比べれば実績は少ないですが、意外性があるというか、人気がないときに走ったりするので、そういうところにも期待したいと思います。

今まで何度も凱旋門賞に乗ってきましたが、このレースは僕にとって大きな夢でもあり目標のレースなので、毎年この場に居たいと思いますし、いつか勝ちたいと思っています。今年も出るからには、もちろん狙っていきたいです。僕にとって、このレースはモチベーションになっているので、今はすごくワクワクしています。

そういえばディープインパクトの子（スタディオブマン）が出ますね。ヨーロッパで数の少ないディープインパクト産駒が凱旋門賞に出てくるのはすごいと思います。クリンチャーはディープスカイの子供ですけど（笑）」