L.デットーリ騎手の“師匠”L.クマーニ調教師が今季限りで引退
2018年10月24日 12:00
カヤージ(1988年)とハイライズ(1998年)で英ダービーを2勝するなど、43年間にわたり第一線で活躍してきたL.クマーニ調教師が、今季限りでの調教師引退を発表した。
クマーニ師は「ずっと考えていたというわけではないが、来るべき時が来たということさ。世界中で大レースを勝つ立場に恵まれ非常に幸運だったし、もはやそれに資する物がないんだ」と調教師として完全燃焼した思いを吐露。「私の年齢で環境を変えられると思わないし、幸運なことに調教師の次に愛する種牡馬場(フィトックス・スタッド)での仕事がある」と、今後は馬産界に転身することを明かしている。
イタリア出身のクマーニ師はH.セシル調教師のもとでキャリアをスタートし、1976年のデュークオブヨークステークスで管理馬スリーレッグスの鞍上にジャンフランコ・デットーリ騎手を迎えて重賞初制覇。息子のランフランコ・デットーリ騎手はイタリアから渡英後にクマーニ厩舎で修業を積んだ。
クマーニ師は前記2頭の英ダービー馬をはじめ、愛2000ギニーやブリーダーズカップマイルを制したバラシア、エクリプスステークスや英インターナショナルステークスなどG1レース5勝のファルブラヴなどを管理。2005年にはアルカセットとL.デットーリ騎手のコンビでジャパンカップも制している。