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名手G.スティーヴンスが引退表明、通算5187勝の殿堂入り騎手

2018年11月21日 13:20

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ケンタッキーダービー3勝など通算5187勝を誇り、すでに競馬殿堂入りも果たしている米国の名騎手G.スティーヴンスが、現地20日に引退の意向を表明した。55歳のスティーヴンス騎手は過去に2度の引退から復帰し、現在は3度目の現役生活を送っていた。

 米競馬メディアの『bloodhorse.com』によると、スティーヴンス騎手は先週末のデルマー開催で、レース後に背骨を負傷。MRI検査の結果、第4頸椎(けいつい)が脊髄を圧迫しており、さらなる落馬がより深刻な事態を招きかねない状態にあることが判明した。

 スティーヴンス騎手は膝と股関節に古傷を抱え、過去に2度の引退を経験。2005年11月から2012年まで7年間の活動休止中は解説者などメディアで活躍していた。しかし、2013年に現役復帰を果たすと、同年のプリークネスステークスでオックスボウを勝利に導き番狂わせを演じる一方、ムーチョマッチョマンでブリーダーズカップクラシックを制して感動の勝利を演出。また、2016年のブリーダーズカップディスタフではビホルダーを駆って無敗のソングバードに土をつけるなど、その腕前を遺憾なく発揮してきた。

 米クラシック9勝を記録したスティーヴンス騎手のケンタッキーダービー初勝利は、史上3頭目の牝馬ウイニングカラーズ(1988年)とのコンビによるもの。1997年に米競馬殿堂入りを果たすと、1998年にはエクリプス賞最優秀騎手を受賞した。今季は2013年の復帰以降で年間最多となる62勝をマーク。重賞勝利は10月6日の米G2シティオブホープマイルステークスをシャープサムライで制したのが最後となった。