ディアドラの愛G1挑戦で思わぬ弊害、騎手が英セントレジャーとの掛け持ち不可能に
2019年09月03日 11:00
ホースレーシングアイルランドは現地2日、14日に愛レパーズタウン競馬場で行われるG1アイリッシュチャンピオンステークスのスタート時間を前倒しすると発表。この結果、同日に英ドンカスター競馬場にて行われるG1英セントレジャーとレース時間が近くなり、騎手たちが両G1を掛け持ちすることは事実上不可能になった。
欧州ではトップジョッキーが同日中に移動して異なる競馬場で騎乗するのは一般的。アイルランドの名門、A.オブライエン厩舎は例年、騎手を英セントレジャーでの騎乗後すぐに移動させて愛チャンピオンSでも手綱を任せていた。
しかし今年は愛チャンピオンSのスタート時間が昨年の午後6時35分から午後4時15分に変更。そのため同じ日の午後3時35分発走の英セントレジャーに騎乗したジョッキーがドンカスター競馬場からレパーズタウン競馬場に移動しても愛チャンピオンSには間に合わなくなった。
なお今年の愛チャンピオンSには、英G1ナッソーステークスを制した日本調教馬ディアドラが参戦予定。日本時間15日午前0時15分へのレース時間の変更は日本からの視聴者に配慮した側面がある。
レパーズタウン競馬場のP.キーオCEOは「グリーンチャンネル(日本の競馬放送チャンネル)が愛チャンピオンSを生放送するというのは素晴らしいニュースだ」と話している。