現地5日、英サンダウン競馬場でG3スプリントステークス（3歳以上、芝5ハロン）が行われ、残り1ハロンで馬群の中から持ち出されたアーリ（4番人気タイ）が、前方から抜群の手応えで先頭に立った1番人気のリバティビーチを、ゴール前で鮮やかに差し切った（1馬身差）。

　アーリは2歳の昨年に6月のノーフォークステークス、7月のロベールパパン賞、9月のフライングチルダーズステークスとG2ばかり3勝する活躍を見せたが、11月にブリーダーズカップジュベナイルターフスプリントへ遠征して大敗。それ以来となった6月4日の3歳初戦もG3パビリオンステークスで8着に敗れていた。

　アーリを勝利に導いたL.デットーリ騎手は「彼は2歳から大きく成長した訳ではないけど、体に不足している分をハートと根性で補っている」と精神面を評価した。なお、E.クリスフォード調教師は今後のアーリについてキングジョージステークスからナンソープステークスへと差し向ける考えを明かしている。