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デットーリ騎手、エクリプスSで黒星もエネイブルへの信頼揺るがず

2020年07月08日 14:06

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 復帰戦のG1エクリプスステークスでガイヤースに敗れたエネイブルだが、名コンビのL.デットーリ騎手がレースを振り返り、その卓越した能力に衰えなしとあらためて信頼を口にしている。

 エクリプスSでのエネイブルは逃げるガイヤースを捕らえ切れなかったが、デットーリ騎手は次戦に予定されるキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、そして凱旋門賞に向けて良化すると期待している。

「ガイヤースは素晴らしかったよ。少頭数で難なくハナに立ち、アンタッチャブルだった。エネイブルやジャパンのような2頭の強い馬を負かしたし、凄いパフォーマンスだったと思う」とまずは勝者を立てるデットーリ騎手。

 その一方で「1マイル1/4(10ハロン)だと(本領発揮の)自信があるとは言えないけど、1マイル半(12ハロン)ならイエスだね」「9か月の休み明けでエネイブルにあまり攻めたレースをさせたくなかった。労わりながらの面もあったよ。次に(ガイヤースと)対戦したら、もっと接近してレースをモノにしてみせるさ」と、距離延長の舞台ならエネイブルが逆転可能と譲らない。

「キングジョージと凱旋門賞を目標にしてきたから、仕上がってる強い馬たちに対して初戦から最後方には下げたくなかった。前につけないで早く動きすぎたら、もっと酷い結果になっていたかもしれない」「ノックアウトされて立ち直れなくなるよりも、レースからの回復を確かなものにするよう慎重にならなければならなかったんだ」と、エクリプスSは敗戦も覚悟だったと明かす。

「彼女は6歳になり、調教のモチベーションを保つのもより難しくなった。もともと調教では動かなかったし、(調教コースの丘を)4年も上ったり下りたりしている」「我々はレースコースギャロップを終えた。つまりエクリプスSで仕上がったんだ。そして、いよいよキングジョージでの真剣勝負を考えはじめることができる。全てがロンシャンへ続くのさ」とデットーリ騎手は大偉業の実現に虎視眈々だ。