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エネイブルが新記録の3勝目! 3頭立ての英G1キングジョージを楽勝

2020年07月26日 07:27

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 欧州中・長距離路線における上半期の大一番、英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝12ハロン)が、現地25日にアスコット競馬場で3頭によって争われ、圧倒的人気のエネイブルが直線で楽々と5馬身1/2抜け出して完勝した。

 エネイブルは逃げるソヴリン(3番人気)を5馬身ほど前に見る位置をキープし、最終コーナーに向かって進出を開始。直線入口で鞍上のL.デットーリ騎手が手綱を抑えたままソヴリンに並ぶと、背後でマークするジャパン(2番人気)の脚を量る余裕で抜け出した。ジャパンは直線の反応に余裕がなく流してゴールし、ソヴリンから11馬身後れの最下位に終わった。

 エネイブルは昨年8月のヨークシャーオークス以来となる11度目のG1制覇で重賞は12勝目。キングジョージは2017年、2019年に続き史上初の3勝目となった。また、同馬を勝利に導いたL.デットーリ騎手はキングジョージ7勝目でL.ピゴット元騎手の最多勝記録に並んでいる。

 J.ゴスデン調教師は「ここに至る調教過程は非常に良かったし、今日の彼女は専制君主のようだった」「フランキー(デットーリ騎手)が周りを見わたすのを眺めるのは心地よいものだよ。あまりやり過ぎると落馬してしまうけどね! 良い勝ち方だった。彼は(ステッキを)ひと振りしただけじゃないかな」と会心のコメント。

 その一方、今後について「ヨークは予定に置いている。2つのレース(英インターナショナルステークスとヨークシャーオークス)があるし、昨年同様に双方が念頭にある。桁違いのオークス馬(ラブ)もいるし、エキサイティングになるだろうね」と牝馬同士の頂上対決を意識していた。