ブリーダーズカップフィリー＆メアターフ（3歳以上、芝9.5ハロン）が現地7日に米キーンランド競馬場で行われ、好位勢を前に見ながら内ラチ沿いで息を潜めた9番人気のアウダーリャが、1分52秒70のトラックレコードでゴール前の混戦を制した。

　1番人気ラッシングフォールは3番手追走から抜け出すもクビ差の2着に惜敗。さらにアタマ差の3着に10番人気ハーベイズリルゴイルが中団から続き、2番人気のミーンメアリーは先行するも7着に終わった。なお、昨年のカナダ年度代表馬スターシップジュビリー（8番人気）は発馬で騎手が落馬し、競走を中止している。

　英国から遠征したアウダーリャは人気薄の身で波乱を呼んだ8月の仏ジャンロマネ賞に続く2度目のG1勝ち。次戦のオペラ賞でも3着に好走し、牝馬の芝戦線で実力上位を証明する形となった。また、J.ファンショー調教師はBC初制覇。BC公式サイトは「こちらに到着してから遠征クルーが卓越した仕事をしてくれた」とスタッフを労うファンショー師のコメントを紹介している。