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KYダービー戦線に新星、初ダートのロックユアワールドがG1サンタアニタダービー快勝

2021年04月04日 14:25

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 ケンタッキーダービーに向けた西海岸最大の前哨戦G1サンタアニタダービー(3歳、ダート9ハロン)が現地3日にサンタアニタパーク競馬場で行われ、かつて日本でも活躍したU.リスポリ騎乗の3番人気ロックユアワールドが、好発から主導権を握って鮮やかに逃げ切った。

 1番人気のメディーナスピリットは勝ち馬から2馬身圏内をキープするも、終始3頭分ほど外を通る形になって4馬身1/4差の2着に完敗。さらに2馬身1/4差の3着にはメディーナスピリットの内を追走の2番人気ドリームシェイクが続いた。

 ロックユアワールドはJ.サドラー調教師が管理するキャンディライド産駒で重賞初制覇。今年の元旦にサンタアニタパークの芝6ハロンでデビュー勝ちし、前走も芝8ハロンのリステッドで勝利と、この日はダートも重賞も初挑戦ながら無傷の3連勝とした。

 同日付けの米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、サドラー師は「この冬から(三冠戦線に向けて)従来と異なる方法が多くあると考えてきた」「茂みに潜むことを選んだのさ」と話していたといい、この勝利が狙い通りのものだったことを伝えている。また、馬主関係者は「芝を2回使ってダート未経験という、この馬にジョン・サドラー(調教師)がしたような戦略を、この業界の誰も実行したことがないのではないでしょうか」とサドラー師を称賛している。

 サンタアニタダービーは過去の優勝馬からジャスティファイ(2018年三冠馬)、カリフォルニアクローム(2014年二冠馬)、アイルハヴアナザー(2012年二冠馬)など活躍馬を続々と輩出している。