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KYダービー馬メディーナスピリット、薬物検査陽性で失格危機に

2021年05月10日 11:40

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 今年の米クラシック初戦、G1ケンタッキーダービーを制したメディーナスピリットがレース後の薬物検査で陽性反応を示したことが判明。一転して失格となる可能性が出てきた。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』が現地9日に報じたところによると、メディーナスピリットの検体からは副腎皮質ホルモンのベタメタゾンが検出されたとのこと。同薬物はケンタッキー州では治療目的での使用が認められているものの、レースまでに最低でも14日間をおかなければならず、なおかつレース当日はいかなる数値も検出されてはならないとされている。

 同馬を管理するB.バファート調教師はベタメタゾンが使用禁止薬物ではないことを強調しつつ、「メディーナスピリットに使用したことは一度もない」と明言。「これは馬にとって不当な扱いだ…現時点ではどうしてこうなっているのか分からないが、正しくないことが起こっている。私は恥ずかしく思うことなどないし、自分が間違っていたとも思わない」と潔白を主張している。

 ただしバファート厩舎の管理馬からベタメタゾンが検出されたのは今回が初めてではない。昨年のG1ケンタッキーオークスで3位入線したガミーンも陽性反応を示し、陣営はレースから18日前に使用したと主張したが、最終的にガミーンは最下位(9着)に降着となり、バファート調教師には罰金処分が科された。

 なおバファート師はメディーナスピリットは15日のクラシック第2戦、G1プリークネスステークスへの調教を続ける意向を示している。