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ロンバウアーが末脚一閃でプリークネスSを快勝、フランスゴデイナは7着に完敗

2021年05月16日 12:09

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 米クラシック二戦目のG1プリークネスステークス(3歳、ダート9.5ハロン)が現地15日にピムリコ競馬場で10頭により争われ、一団で進む馬群の中央から進出した5番人気のロンバウアーが、直線鋭く末脚を炸裂させて快勝した。

 両脇に馬を置く形で6番手付近を追走したロンバウアーは中間点を過ぎて進出。逃げるケンタッキーダービー馬メディーナスピリット(1番人気)と番手追走の2番人気ミッドナイトバーボンが最終コーナーから併せ馬の形になると2馬身余り後方から追撃し、直線半ばで両馬を並ぶ間もなく差し切った。

 3馬身1/2馬身差の2着にミッドナイトバーボン、さらに2馬身差の3着にメディーナスピリットが入線。日本から遠征したフランスゴデイナは3番手を追走するも、ペースが上がった第3コーナーから徐々に遅れはじめ、勝ち馬から17馬身1/2差の7着に終わった。

 ロンバウアーはクラシックの大舞台で重賞初制覇。これまでは2歳時のG1アメリカンファラオステークス2着を最高に前走のG2ブルーグラスステークス3着などの重賞戦績があったが、一冠目のKYダービーには出走せずプリークネスSへ直行する形を取っていた。

 管理馬を三冠戦に初出走させて快挙達成のM.マッカーシー調教師は「皆も含め、この馬は本当によくやってくれた。このような日に現場にいることに意味がある。皆に感謝する。夢のようだ」と感謝感激。

 2015年にフランスからアメリカへ拠点を移し、2019年のKYダービーで繰り上がり1着になって以来の三冠戦制覇となったF.プラ騎手は「(ダービーの時とは)違う気分だよ。胸が一杯だ」「(かつては)三冠戦の影響力をわかっていなかったが、積み重ねられた歴史があることを理解した」「一つ勝つのは素晴らしいこと。プリークネスならなおさらさ」と喜びに浸っていた。