凱旋門賞遠征ディープボンドをサポート!清水裕夫師に厩舎の特色を聞いた
2021年06月25日 12:29
今秋の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月3日=パリロンシャン)に遠征するディープボンド(牡4、大久保)、ともにフランス遠征するエントシャイデン(牡6、矢作)を現地で受け入れる清水裕夫調教師(39)が取材に応じた。
18年に開業した清水裕夫厩舎。19年末に勇退したジョン・ハモンド師から引き継いだ現在の厩舎について、立地や設備、環境面の特色を教えてくれた。「(リオンの)坂路やエーグル(シャンティイ地区最大の調教場)に新設されたチップコースにも容易にアクセスできますので、日本でなじみのある調教メニューが組めると思います」とまずは立地面の利点を挙げた。
「設備面では、本場シャンティイでも唯一のサンシャインパドックが厩舎内にあります。こちら現地のフランス人ホースマンたちも認める屈指の環境なのではないかと思います。美的観点も、隣にあるゴドルフィンの厩舎とどちらが上かと意見が分かれる程の評価を受けています。フランスではまれなウォーキングマシンやトレッドミルもあり、機能性重視だったハモンド師ならではの設備です。また馬にとって、トレセンとは良い意味で違うのは環境の静けさでしょう」。
厩舎を整備したジョン・ハモンド師は91年のスワーヴダンサー、99年に日本から遠征したエルコンドルパサーを破ったモンジューで2度の凱旋門賞制覇を果たした名トレーナーだった。日本馬初の凱旋門賞制覇を狙うディープボンド、マイル路線で活躍を狙うエントシャイデンにとっては最高の拠点となるに違いない。