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フランス清水裕夫師が開業4年目で重賞初制覇!エゾップが制す/リュテス賞

2021年09月03日 14:55

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<リュテス賞>◇2日=パリロンシャン(フランス)◇G3◇芝3000メートル◇3歳◇出走5頭

 フランスで開業する日本人の清水裕夫調教師(39)がエゾップ(牡3、父ガリウェイ)で重賞初制覇を果たした。清水師は18年にフランス競馬の中心地シャンティイ地区で開業(日本人では小林智師に次ぐ2人目)。開業4年目でうれしい初タイトルとなった。

 3歳牡馬のエゾップ(父の父はガリレオ)はこれがデビュー12戦目で、初の3000メートル戦だった。3歳馬限定で行われる伝統の長距離重賞「リュテス賞」で、名手ステファン・パスキエを背にマイペースで逃げた。発走時間は現地時間午後7時50分。パリの夕日を浴びながら軽快に馬群を先導し、直線も後続の追撃を封じた。2着タイドオブウォーに1馬身半差の逃げ切りで、勝ちタイムは3分23秒23。同馬を所有する「3Sレースホースマネジメント」(野村茂雄氏)も日仏を通じて所有馬の重賞初制覇となった。

 清水裕夫調教師は電話取材に応じ、「番手に控えるパターンと、ハナヘ行くパターンをパスキエ騎手と話し合っていましたが、無理なくハナヘ行くことができました。期待通りの競馬でしたね」とレースを振り返った。「このあとは、ロワイヤルオーク賞(G1)へ行くことになると思います。その後は休ませて、来年はできれば2レース使ってから、ロイヤルアスコットのゴールドカップに挑戦したい。使いながら仕上がっていくタイプです。来年の秋は(凱旋門賞ウイークの)カドラン賞が目標になると思います」と今後の展望を語った。

 日本人で最初にフランスで開業した小林智調教師も今年5月のイタリアダービー(G2)をトウキョウゴールドで制し、厩舎の重賞初制覇を果たしたばかり。清水裕夫厩舎も続いた。エゾップと清水裕夫調教師の勝利は、フランスで開業した日本人調教師のフランス重賞初制覇という快挙となった。

出典:日刊スポーツ