ルクセンブルクが英2歳G1フューチュリティT完勝、来春はクラシック二冠も視野に
2021年10月24日 09:17
来春の英クラシック戦線を展望する2歳G1フューチュリティトロフィー(セン馬不可、芝8ハロン)がドンカスター競馬場で現地23日に行われ、1番人気のルクセンブルクが先頭から3馬身余りの3列目を追走すると、残り2ハロン付近から抜け出して完勝した。
徐々に進出したルクセンブルクは残り2ハロンで先頭に躍り出ると、後続の追撃から1馬身ほどのリードを守り抜き、最後は3頭一線の2着争いを尻目に1馬身3/4差でゴール。2着には2番手追走から4番人気シソコが粘り込み、後方2番手から伸びるベイサイドボーイを短アタマ差抑えた。
ルクセンブルクは前走の愛G2ベレスフォードステークスに続き重賞連勝でG1初制覇。これでデビューから無傷の3連勝とした。
勝利に導いたR.ムーア騎手は「気分がいいね。彼は本当に賢い馬だよ。中盤で前に馬がいなくなり、そのまま進んでいかざるを得なくなって先頭に立った。促してみたら、彼は少し待ったんだ」「最後の100ヤードで手綱に力を込めたら彼はもっと伸びた」とルクセンブルクにまだまだ余裕があったことをうかがわせるコメント。
同馬を管理するA.オブライエン調教師は「馬主たちが決めることだが、調教場の4ハロンで見せる動きからは、英2000ギニーで始動しても何ら問題なさそうだよ」と、来春は英2000ギニーと英ダービーの双方に使う可能性を示唆している。
なお、大手ブックメーカーの『パディパワー』はルクセンブルクの英ダービーにおける前売りオッズを9倍から5倍、英2000ギニーは9倍から7倍にカットしている。