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パイルドライヴァーが香港ヴァーズへ視界良し、5年ぶり復帰のザラストライオンは完敗

2021年11月14日 12:06

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 6月のコロネーションカップでG1初勝利を飾るも、故障により実戦から遠ざかっていたパイルドライヴァーが、現地13日に英リングフィールド競馬場で行われたリステッド(オールウェザー10ハロン)で5か月ぶりに復帰。番手抜け出しの横綱相撲で貫禄勝ちした。

 発馬良く2番手につけたパイルドライヴァーは直線半ばで逃げ馬をねじ伏せると、今年のドバイターフで3着のフェリックス(3着)、昨年のG3ウィンターダービーの勝ち馬ドバイウォリアー(5着)らを含む相手に着差以上の完勝を収めた。

 パイルドライヴァーはコロネーションC勝ち後にキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを予定していたが、トモの筋肉を痛めて休養していた。同馬をC.グラシック調教師と共同管理するW.ミューア調教師は、戦前から次戦で香港ヴァーズに遠征することを明言。「通常のレース時より12kg重く、仕上がっている訳ではなかった。今日は負けることも気にしていなかった。狙いは香港だからね。何頭か実力の確かな馬もいて、100%仕上がっている。その相手たちに7ポンド(約3.2kg)あげて、こちらは仕上がってはいないからね。とんでもないパフォーマンスさ」と自信を深めていた。

 なお、1レース前に行われたオールウェザー6ハロンのリステッドでは種牡馬生活を断念したザラストライオンが5年ぶりの実戦に臨んだが、伸び上がるような発馬で後方からの追走となり、最後も伸び切れず11頭立ての10着に終わった。