マーフィー騎手がライセンス返上、マルシュロレーヌでBCディスタフ制覇
2021年12月17日 12:05
イギリスのトップジョッキーで、今年11月には日本調教馬マルシュロレーヌで米G1ブリーダーズカップディスタフを制す偉業を達成したことでも知られるO.マーフィー騎手が、一時的に騎手免許を返上したことが分かった。
英国競馬統括機構(BHA)は、マーフィー騎手が昨年9月の遠征で新型コロナウイルスに関するプロトコルに違反した可能性があるとして「詳細な調査」を実施。今月10日には3つの容疑に関して公聴会が開かれる予定だったが、マーフィー騎手の弁護団から同騎手の福祉に関する提案を受けたことや同騎手がライセンス返上を決めたことから、公聴会は後日に延期されていた。
マーフィー騎手は3年連続で英国リーディングジョッキーに輝いた名騎手だが、今年はアルコール検査で2回も基準値を越えるなど問題行動が続いていた。
マーフィー騎手は声明で、BHAが定めた新型コロナウイルスのプロトコルに従わなかったことで調教師やオーナー、家族らを失望させてしまったと謝罪し、「加えて、今年はアルコールに関する失態を2度も競馬場でしてしまったことで、真剣に助けを求める必要があることが自分にも他人にも明らかになった」とコメント。
さらに「こうした状況を認識し、私はライセンスを返上して今後はリハビリに専念する」と続け、自分の行動を深く恥じて後悔しているとした。