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2019年の香港二冠馬フローレ、肩の故障で現役を引退

2022年02月06日 10:23

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 2019年の香港ダービー馬で日本調教馬との対戦経験も豊富なフローレが現役を引退。今後は豪州に帰国して余生を送ることになった。地元メディアの『サウスチャイナモーニングポスト』(電子版)が現地5日付けで報じている。

 フローレを管理してきたA.クルーズ調教師は「残念だがゲームオーバーだ。彼は肩に問題を抱えていた」「脚に問題はないのだが、万事仕上げてこれからというシーズン開幕当初に左肩を跛行し、今は右肩を跛行している」「状態は複雑で獣医に引退を勧められたんだ」と決断に至った経緯を説明している。

 フローレはデビューした豪州でG1ローズヒルギニー3着などの実績を残して香港に移籍。当初はF.ロー調教師に預託されて2シーズンを過ごし、4歳三冠戦の香港ダービーと香港クラシックマイルの二冠を制した。その後にクルーズ師の下へ転厩して2020年のクイーンエリザベス2世カップでエグザルタントに3/4馬身差の2着、2021年の香港ゴールドカップではゴールデンシックスティに短アタマ差の2着に善戦するなど、G1勝ちはならずもトップレベルで活躍。香港カップやクイーンエリザベス2世Cでは日本からの遠征馬とも対戦を繰り返した。

 フローレの引退にはロー師も「彼はたくさんの素晴らしい思い出を生んでくれた。ダービー制覇は(調教師として)2年目のシーズンだったのだから凄いことだよ」「我々の厩舎にとって大きな存在だったし、クルーズ厩舎への移籍は残念だった」と振り返っている。