ルメールがサウジCデー重賞4勝 うち逃げ切り3勝「トロフィーを持って帰るのが大変」
2022年02月28日 12:35
<サウジCデー>◇26日(日本時間27日未明)=キングアブドゥルアジーズ
サウジCデーは、ルメール一色の1日になった。幕開けレースのネオムターフCをオーソリティで逃げ切ると、続く1351ターフスプリントのソングラインでたたき合いを制した。レッドシーターフHCのステイフーリッシュは楽逃げで後続に影を踏ませず4馬身1/4差圧勝。サウジダービーのコンシリエーレで3着に敗れても勢いは止まらない。リヤドダートスプリントはテン乗りのダンシングプリンスで逃げ切りV。レース後はカメラの前で指を立てて「4勝」をアピールした。
勝ち鞍のうち3勝は逃げの戦法。今年、日本では重賞未勝利だったが、吹っ切れたような積極策で勝利を積み重ねた。ルメール騎手は「日本で今年はまだ重賞を勝っていないのに、サウジでこんなに勝ってしまいました。うれしいです。トロフィーをたくさんもらって、持って帰るのが大変です」と表情を崩した。
この日の5鞍(4勝、3着1回)の獲得賞金は計435万ドル(約4億7900万円)。サウジアラビアでは騎手の配分は10%(日本では5%が慣例)となっており、ルメール個人の取り分は5000万円に迫る。極端に言えば天皇賞・秋(1着2億円)、JC(今年から同4億円)、有馬記念(同4億円)の秋古馬王道G1・3勝分に近い額を1日で稼いだ計算。春G1戦線の訪れを前に、怖いジョッキーが中東の地で本来の勝負強さを取り戻した。