違反薬物検出のサヴァティアーノ、唯一のG1勝利が取り消しに
2022年03月02日 13:09
昨年3月の豪G1カンタベリーステークスを勝利後、禁止薬物が検出されたゴドルフィンのサヴァティアーノが、現地1日にレーシング・ニューサウスウェールズ(RNSW)から失格の裁定を受けた。『racing.com』など複数の現地メディアが報じている。
サヴァティアーノはカンタベリーSでミジーを下し、キャリアにおいて唯一のG1勝利を手にした。しかし、レース後の検査で禁止薬物に該当するトレンディオーネなど3種類のステロイド系物質に陽性反応を示していた。
RNSW採決委員の責任者によると、牝馬の発情を調整するために使用される薬品が汚染されていたという証言を聞き入れた一方、レースの2日以内に使用しない規定が守られていなかったとし、サヴァティアーノの失格とJ.カミングス調教師に1万豪ドル(約84万円)の罰金を決定した。
サヴァティアーノは昨シーズン限りで繁殖入りし、すでにロンロが交配済み。また、サヴァティアーノの失格により1着に繰り上がったミジーは、レースの数か月後にG1未勝利の実績でゴールドコーストの繁殖牝馬セールに上場され、220万豪ドル(約1億8400万円)で売却されている。