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シン騎手が厳格なコロナ規制に消沈、香港から撤退して豪州帰国へ

2022年04月17日 03:36

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 豪州出身で香港を拠点に活躍してきたB.シン騎手が、今季限りで香港における騎乗ライセンスを更新せず、豪州に帰国する意向であることが明らかになった。香港メディアの『サウスチャイナモーニングポスト』(電子版)が現地16日付けで報じている。

 同メディアではシン騎手が地元紙の取材に対して「(香港に)帰ってこようと思わないほど心を折られた。懸命にやってきたよ。競馬場で求められるタフな環境に対応してきたが、もはやスポーツにふさわしくない」と答えたコメントを引用。2022/23シーズンに対応するライセンスの更新申請は14日が期限だったが、シン騎手は長期間に及ぶバブル方式での競馬開催を経験し、申請を見送る苦渋の決断に至ったとしている。

 シン騎手は香港競馬への愛情を語り、調教師たちとの出会いや関係者との関係は宝物とする一方で「香港で最高の馬にも乗ることができたし、ここにいることが楽しみで仕方なかったけど、ここ数か月間、一人ぼっちで隔離されてきた精神的なストレスは大きすぎる」「仕事にいって帰宅するだけ。友だちとの触れ合いもない。投獄された気分さ」と漏らし、香港ジョッキークラブにとって競馬開催のために必要な措置と理解を示しながらも、忍耐の限界に達したことを打ち明けている。

 34歳のシン騎手は2019/20シーズンから香港での騎乗を開始し、初年度には15勝をマーク。今季は16日までに香港スプリント(スカイフィールド)と香港ゴールドカップ(ロシアンエンペラー)でのG1勝ちを含む25勝を挙げている。