仏ダービー前哨戦のG3ギシュ賞（3歳牡・セン馬、芝1800m）が現地10日にシャンティイ競馬場で行われ、圧倒的人気を集めたヴァデニが7頭立ての後方2、3番手から直線半ばで抜け出し、最後は鞍上のC.スミヨン騎手が手綱を控える余裕で2着に2馬身1/2差をつけた。

　6番人気のマチェーテが5番人気インプレメンテーションとの2着争いを短クビ差で制し、2番人気のドリームフライトはさらに2馬身差の4着に終わった。

　2017年の英・愛2000ギニーを制したチャーチル産駒のヴァデニはアガ・カーン殿下の生産・所有でJC.ルジェ調教師が管理。昨年7月のデビューから2連勝して3戦目のG3コンデ賞は1番人気で3着に敗れ、約7か月の休養から明けた3歳初戦のG3フォンテーヌブロー賞でも5着と2連敗していた。

　ルジェ師とスミヨン騎手、アガ・カーン殿下のチームは昨年に続きギシェ賞を連覇。その2着だったミルボッシュは仏ダービーでセントマークスバシリカの3着に続いている。

　なお、この勝利によりチャーチルは種牡馬として重賞初制覇を飾った。