豪G1ドゥームベン10000（3歳以上、芝1200m）が現地14日にイーグルファーム競馬場で行われ、モーリス産駒のマズが好位追走から5番人気パウレレの追撃を0.1馬身振り切って単勝3.30倍の1番人気に応えた。

　マズは五分の発馬から14頭立ての4番手につけ、先頭から3馬身ほどの位置で中間点の600mを通過。さらに約2馬身差でパウレレがマークした。直線ではジリジリと脚を伸ばすマズに対してパウレレの追撃が優勢に見えたものの、マズは背後に気配を感じると二枚腰を利かせて押し切った。

　さらに0.5馬身差の3着には後方から3番人気のエントリビュアーが追い込み、前走のG2ヴィクトリーステークスで重賞初制覇を飾ったリアルインパクト産駒のカウントデルピー（6番人気タイ）は12着に沈んだ。

　マズは4月9日のG2ロイヤルソヴリンステークスに続く2度目の重賞勝ちでG1初制覇。昨年10月23日のリステッドから6連勝で通算成績を11戦7勝（3着1回）としている。また、マズは豪ダービー馬ヒトツとともに豪州生まれのモーリス産駒として2頭目のG1ホースとなった。

　なお、ドゥームベン10000は本来ならドゥームベン競馬場が舞台だが、今年は大雨によるコンディション不良を受けてイーグルファーム競馬場での代替開催となった。